2011年12月20日(火)午後6時
ベンジャミンホール(スターバックス前)
クリスマスは楽しいですね。こうやってパーティーをするし、街角にイルミネーションがあり、サンタさんもプレゼントもあります。
でもそもそも何を祝っているのかというとやはりイエス・キリストの誕生です。
でも、だから何?と問わなければならないと思います。それで...?
今年は、先ほど読まれたイザヤの「彼の受けた傷によってわたしたちはいやされた」という言葉に非常に感銘を受けました。
クリスマス、イエスの誕生は、この世に対する神の積極的な治療法だった、というふうに考えてもいいのではないかと思いました。
病んでいるこの世をただ見ていられない神が、クリスマスという形で対応なさった、ということです。
病んでいる世の中の病状としては、2千年前も今もあまり変わらないと思いますが、各地の争い、暴力、虐待、欲望、貧困問題などなど。またこれらの人の苦しみへの無関心。そして、病気、深い不安、死そのものと死に対する恐怖。
これらのことは、神にとって耐えられないほど悲しいことです。
これは深刻な問題だ、と神は診断して、そこでわたしたちの苦しみ、悩み、悲しみに対して神は思い切った治療法を決められたのだということです。
その介入は、イエス・キリストと呼ばれる方の誕生...
これは、外科的な介入よりも内科的な介入と言った方がいいと思います。つまり、神のみ子が「わたしたちの間に宿られた」(ヨハネ1:14)のです。中から働きかける治療だったのです。み子を派遣することによって、神は問題の核心を突こうとされたのです。
それは、世の中のさまざまな困難、苦難、困惑のおもな原因となる人々の病んでいる心に直接取り組む方法でした。だからイエスの働きは:
- 人々を自己本位的な思いから解放すること
- 神から離れている心を立ち帰らせること
- 日々の感謝を妨げる体や心の病気を治すこと
- 社会から仲間はずれされている人の友達になること
これは病んでいるこの世に対する神の積極的な治療法だと思います。
わたしたちも、この治療法に参与する恵みが与えられています。この病院はイエス・キリストの働きを果たすために存在しているわけです。この病院に関わっている一人一人の人として、病んでいる世の中を少しずつ良くしていくように呼び集められているのです。
この大事な働きを果たしていこうとするときに、最もうまくいく方法は、今日、わたしたちがその誕生日をお祝いしているイエス・キリストの助けを頼りにしながら、祈りながら頑張っていくことだと思います。
そういう思いを込めて皆さんに心からMerry Christmasを申し上げます。
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