ストット博士は60年にわたりエバンジェリカリズムの世界的なリーダーとして大活躍しました。英国聖公会の司祭でもありました。そしてその二つの事実が今日に至るまで互いに矛盾していないのは、大いにストット博士のお陰だと言えましょう。
(あえてカタカナのエバンジェリカリズムを使っているのは、日本語の「福音主義運動」という表現にいろいろな言外の意味が寄せられているからです。エバンジェリカリズムとは、おもに個人的回心、信仰による救い、キリストの贖罪の死、そして積極的な福音宣教・伝道を特に強調する運動と言っていいと思います。わたしから見るとキリスト教の根本だと思うけど、すっかり道に迷っている聖公会では根本は根本でなくなっている...)
ストット博士が書いた『Basic Christianity』(『信仰入門』)という本は、30代のわたしにとってイエス・キリストへの信仰に立ち帰るきっかけの一つでした。キリスト教の本質に触れる書物ですが、この本を通して教会や聖書の深さ、力強さ、そして知的魅力をかいま見ることができたのです。
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