①
数年、乳がん発覚当初からその完全寛解まで時々会って話を聞いている女性に先日またお会いした。またか?と疑われる要素が出てきてしまって、検査結果待ちで不安。「どうか、姉妹の結果がすべて陰性でありますように」と、いろいろな思いが駆け巡っている中で祈ってあげた。そして昨日、僕のオフィスに寄って来て「再発してない」という吉報をもたらしてくれた。二人の収まらない笑顔と長い、長い握手。
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半年知り合っている緩和ケア患者さんで、キリストにあって大先輩。教派は違うけどミサが好きで、よくベッドごとで日曜礼拝に参加してくれた。今朝、穏やかに天に召された彼とのお別れに伺うと、ご本人とも、ご家族とも、今までのようには頻繁に会えないな、と思いがけない寂しさを感じる。だが午後、病棟からの見送りに立会うと、亡き患者さんがまだ生きているかのように、ご家族もナースもドクターもチャプレンも病床を囲んで笑いのあふれる記念撮影を。いや、「かのように」ではない。今も生きているのだから。『今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである』(黙示録14:13)
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